【2021年4月期全春ドラマ一覧】おすすめランキング＆感想まとめ

2021年春ドラマについての感想まとめです！ドラマを選ぶときの参考になれば嬉しいです！

2021年春ドラマは、ここ数年で最も良かったです！全ての作品がまんべんなく良かったというよりは、飛び抜けたド名作に出会ってしまいました。最終回「終わらないで〜〜〜(;_;)」と寂しくなったのは久しぶり。では一覧からおさらいしていきましょう。

曜日別番組一覧

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おすすめランキング

【大豆田とわ子と三人の元夫】フジテレビ系 主演：松たか子さん

“バツ3”大豆田とわ子が、元夫たちに振り回されるロマンティックコメディ

愛おしい★★★
喜劇★★★
人生★★★

大豆田とわ子はこれまでの人生で三度結婚し、三度離婚している。「あの人、バツ3なんだって」「きっと人間的に問題があるんでしょうね」そりゃ確かに、人間的に問題がないとは言わない。だけど、問題のない人間なんているのだろうか。離婚はひとりで出来るものではなく、二人でするものなのだ。協力者あってのバツ3なのだ。そして今もまだ、大豆田とわ子は三人の元夫たちに振り回されている。何かとトラブルを持ち込んでくるのだ。どうやらみんな大豆田とわ子のことが好きで嫌いなのだ。果たして、四人はそれぞれの幸せを見つけることができるのか？”

https://www.ktv.jp/mameo/intro/index.html

• 予告でもイントロダクションでも伝えられない！間違いなく今季No.1ドラマ
  
  断トツの1位！様々なランキングサイトを見ると異論を唱える人は少ないのではないでしょうか。そして「何がそんなに良かったの？」と聞かれて、うまく答えられない人も多いはず。思わず声をあげてしまう衝撃も、号泣するような感動もないのです。ただただ大豆田とわ子と、大豆田とわ子を囲む人たちの人生すべてが愛おしくてたまらなくなります。それだけです。

• 多角的視点の天才、坂元裕二さん脚本
  
  坂元裕二さんと言えば『東京ラブストーリー』『Mother』『最高の離婚』『カルテット』から映画『花束みたいな恋をした』まで数々の名作を生み出された脚本家です。個人的に『東京ラブストーリー』『花束みたいな恋をした』は刺さらなかったのですが、『カルテット』『大豆田とわ子』に突き刺されました。同じ脚本家なのに、全然違う。1人間が、どうしてこれほど多くの人に刺さる人間ドラマを生み出すことができるのか不思議です。

• 三人の元夫の完璧な配役と、それから……
  
  優しくて無口な1人目の夫が松田龍平さん、器が小さい2人目の夫が東京03の角田晃広さん、冷静で合理的な3人目の夫が岡田将生さん。こんなにも適した配役があるのか！と驚きました。そして出演者の欄に伏せられている4人目も……おっと。東京03のコントをそのままドラマの中に持ち込まれた監督の遊び心にも完敗です。

• 伊藤沙莉さんの完璧なナレーション
  
  このドラマ、ナレーションで成り立っていると言っても過言ではありません。ナレーションに始まり、ここぞというところで再び現れ、ナレーションに終わります。タイミングが、声が、完璧なのです……伊藤沙莉さん、女優さんとして万能すぎませんか？
  

大豆田とわ子と三人の元夫は、これまで観たドラマの中でTOP10に入ると思います。気が済むまで繰り返し視聴する予定です。

FODで視聴する

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【コントが始まる】日本テレビ系 主演：菅田将暉さん

このドラマは毎話、一本のショートコントから幕を開ける。前フリ回収群像劇

青春★★★
喜劇★★★
エモすぎる★★★

人生とは壮大な……『コント（喜劇）』である!?時計がその時を刻むと、このドラマは毎話、一本の『ショートコント』から幕を開ける。それはある売れないトリオによる、取り留めのないショートコント……。しかし実はそのコント、後に起きる53分の物語の前フリだった！！

本日、夢を諦め解散を決意した『コント師』の3人の男たち。数年勤めた一流会社を ドロップアウトし、抜け殻のようになった姉。その姉の世話を言い訳に目標もなく夜の街で働く妹。20代後半。 誰もが指さす『大敗』のド渦中にいる男女5人。 ──だがそれは煌めく未来への大いなる『前フリ』なのかもしれない！？さぁ笑って泣いて、俯いた『前フリ』回収する群像劇が始まる！！

https://www.ntv.co.jp/conpaji/intro/

• 共感？回顧？感動？誰もが知らないうちに涙する
  
  売れないお笑いトリオ「マクベス」の3人と、会社を辞め抜け殻のようになった姉、その姉の世話を言い訳に夜の街で働く妹のお話。『大豆田とわ子と三人の元夫』と同じ、特に何か大きなことが起きる話ではないんですよね……それなのに気づいたら毎話涙しています。5人が愛おしいから？青春を思い出すから？他では味わったことのない「強烈な共感」を訴えてくるドラマです。

• 見事すぎる回収劇
  
  「このドラマは毎話、一本の『ショートコント』から幕を開ける。それはある売れないトリオによる、取り留めのないショートコント……。しかし実はそのコント、後に起きる53分の物語の前フリだった！！」実はHPに書かれているこれだけでは終わりません。予想外の回収は、鳥肌モノです。

• 気になる「マクベス」の結末
  
  「売れていないトリオ」として1話目から奮闘する「マクベス」。3人は青春時代のすべてをかけ、毎話毎話新しい歴史を紡いでいきます。「人生は喜劇」がテーマのドラマだからと、途中までマクベスの行方を楽観視していたのですが……

あの心に直接訴えかけてくる何とも言えない感情は、文だけではとても伝えられません。マクベスの結末は、ぜひドラマをご視聴ください！

huluで視聴する

【ドラゴン桜】TBS系 主演：阿部寛さん

2005年「ドラゴン桜」の続編！15年後の龍山高校で、弁護士桜木が再び窮地を救う

仲間★★★
熱狂★★★
ハラハラドキドキ★★★

かつて、落ちこぼれだった龍山高校から東京大学合格者を輩出し、一躍時の人となった元暴走族の弁護士・桜木建二（阿部寛）。その後法律事務所を設立し、学校再建のエキスパートとして順風満帆な弁護士人生を歩んでいた。時は令和。偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園で、教頭・高原浩之（及川光博）が桜木による再建案を提案する。しかし、自由な校風を理想に掲げる理事長・龍野久美子（江口のりこ）は進学校化に反対し、意見が割れていた。果たして桜木、そして彼の元教え子であり法律事務所で一緒に働く弁護士の水野直美（長澤まさみ）は東大合格者を出し、学園を再建できるのか？

https://www.tv-tokyo.co.jp/tadarikon/intro/

• 時代変化を感じられる作品
  
  ドラゴン桜と言えば2005年に(今となってはとんでもない)豪華キャストで放送された受験ドラマでした。今作は、ネットが普及し、勉強の仕方も生徒の色も変わった「現代」に合わせたドラゴン桜2。当時観ていた人たちは、懐かしさとともに時代変化を身を持って感じられます。過去の手段に囚われる大人たちが多い中で、時代に合わせて柔軟に手段を変える桜木先生は流石だなぁ。

• 努力・友情・勝利の三原則
  
  少年ジャンプの漫画じゃないですが、おもしろいのは結局この3拍子が揃ったときなのです。7人の生徒は仲間になっていくのか？東大に受かるのか？日曜劇場枠のため学校買収問題という大人の事情が複雑に絡んできましたが、これも2005年の努力・友情・勝利が大きく関わってきます。ドラマの本筋は同じです。

• 16年経って、全員再集結するドラマなんて他にないんだ！
  
  ファンからすれば悲しいことに、ほとんどのドラマが出演者の不祥事や恋愛で、続編に全員が集結することはありません。それどころか再放送すらできないのが現実です。ところがこのドラゴン桜、なんと……ここだけはネタバレさせていただきます！

この瞬間、Twitterが荒れました。特に長澤まさみさんと新垣結衣さんの２ショットが見られたのは感無量でした(号泣)

本当に面白いドラマは、時代を超えてもおもしろい！それにしても2005年のキャストの皆さん、今も最前線で活躍されている俳優さんばかり(;_;)あぁ、感無量〜〜〜

【私の夫は冷蔵庫に眠っている】テレビ東京系 主演：本仮屋ユイカさん

殺したのに……普通に帰ってきた？！今までにない衝撃の本格ホラーサスペンス

ゾワッ★★★
人間狂気★★★
リアル★★★

郊外の古い洋風の一軒家で輸入家具や雑貨を取り扱ってひっそりと暮らしていた如月夏奈は、数か月前に偶然知り合った婚約者・佐藤亮と一緒に暮らし始め、穏やかで幸せな時間を送っている…はずだった。しかし亮がある日豹変。夏奈に暴力を振るうように。暴力に耐え続けてきたある日、 夏奈は耐え切れず、衝動的に亮を殺してしまう。情事のあと、ほろ酔い状態の亮の首を絞め…夏奈はその死体を物置の古い冷凍庫に隠した。
翌朝。自由な生活が始まる、そう思っていた矢先のこと、なんとそこには「おはよー」と普通に現れた亮の姿が。昨夜殺したはずなのに…冷凍庫に眠っているはずなのに…！ 目の前の亮は確かに存在している。一体どういう事なのか…？

https://www.tv-tokyo.co.jp/watashino_otto/intro/

• 題名とあらすじで感じる新鮮さと面白さが最後まで続く
  
  テレ東深夜ドラマという少しマニアックなこの枠でランキング上位にしたのは、圧倒的新鮮さとおもしろさが理由です。『私の夫は冷蔵庫に眠っている』のは、決して比喩ではありません。昨夜殺した亮が、目の前にいる。これ以上の情報を得る前に、観ることをおすすめします。
  
• 原作と実写化、どちらもおもしろい
  
  本作はもともと「エブリスタ」で掲載されていたWeb漫画です。人気すぎて実写化する運びとなりましたが、内容は原作とは少し異なります。通常、原作と異なると実写化のほうが面白くないことが多いのですが、これはどちらもおもしろいです！「人間狂気」の本質はズレません。

• 人間狂気ドラマの傑作
  
  「この世で最も怖いのは人間」というテーマの作品は多く、本作もその一つです。そして、その「怖さ」がとても丁寧に描写されている……漫画でもドラマでも、必ず「ゾッ」とする瞬間があります。それも1度ではなく。まだこんな作品が生まれるんだなぁと感動しました。

刺激的で新鮮なドラマを観たい！という方におすすめです。ただの恋愛ドラマでは終わりませんよ。

【コタローは一人暮らし】テレビ朝日系 主演：横山裕さん

売れない漫画家と、5歳児コタローの日常を描くハートフルコメディー

家族問題★★★
前向き★★★
感動★★★

出版社の漫画賞を受賞した際の賞金を切り崩しながら、一日中引きこもってグータラな生活を続ける狩野の隣の部屋に、ある日突然たった1人で5歳児・さとうコタローが引っ越してきます。最初は、「なんで子どもが1人暮らし!?」「え、もしかして俺の子!?」と、何やら訳アリな子どもに関わって面倒なことに巻き込まれたくないと逃げ腰だった狩野が、「強くなりたい」と願うコタローのけなげさや、大人顔負けの言動の裏にある切実な思いを知るうちに、何かと世話を焼くようになっていく――。

https://www.tv-asahi.co.jp/kotaro/intro/

• コタローという1人の人間の強さ
  
  一人暮らしをするコタローは、なんと5歳児！誰かに迷惑がかからないよう、自分は自分の足で生きていこうとするコタローは、大人顔負けにしっかりした子供です。人を思いやる気持ち、真っ直ぐな気持ちを持った強くて優しいコタローが、周りの大人たちに少しずつ影響を与えていきます。「子供の言うことなんて」「所詮子供は子供」と思っている大人にこそ、観てほしいドラマです。

• 5歳児の強さの裏にあるもの
  
  コタローが強くなった背景には、悲しい理由があります。1人で生きていく強さを身に着けることは大切ですが、コタローを強くさせすぎてしまったことは良いことなのでしょうか？子供と大人の境目は？大人としての責任は？大人になりきれない大人たちに考えるきっかえを与えるストーリーでもあると思っています。個人的には、強さは「愛」に裏打ちされていなければ脆いものだと考えています。

• とにかくあたたかい世界
  
  コタローの隣の部屋に横山裕さん、同じアパートに山本舞香さん、間宮祥太朗さん、イッセー尾形さん、生瀬勝久さん。コタローが通う幼稚園に西畑大吾さん、峯村リエさん。コタローと金銭面で関わりを持つ弁護士に百田夏菜子さん、光石研さん。コタローの憧れの人に滝藤賢一さん。俳優さんたちがすでに愛ある人たちです。もう、あたたかくならないわけがないじゃないですか。

これでもかというくらいあたたかいドラマがあるからこそ、サスペンスや不倫を楽しめるのだと思います。

【リコカツ】TBS系 主演：北川景子さん

交際ゼロ日で結婚した夫婦が“リコカツ”を始める。離婚から始まるラブストーリー？

ツッコミ所満載★★★
結婚とは★★★
コメディ★★★

水口咲（北川景子）と緒原紘一（永山瑛太）は、運命の糸に導かれるように結婚した。

ところが、結婚式の翌日。咲は早朝4時に起床ラッパの音で起こされたうえ、紘一から緒原家の家訓を唱和させられる。会社で後輩の三本木なつみ（大野いと）にこぼす咲。なつみからは笑われた挙句、元カレの青山貴也（高橋光臣）の方が良かったのではないかと言われてしまう。休日、紘一の提案で外食することになった。咲は喜ぶが、紘一はファッションから店選びまで何もかもセンスが違った。そのうえ自分の考えを押し付けてくるため、咲の不満が爆発。紘一も「思っていた結婚生活と違う」と大喧嘩になり、互いに離婚を言い放つ。

2人は離婚を考えていることを緒原家の食事会で紘一の両親に話そうとした。ところが、母・薫（宮崎美子）と父・正（酒向芳）から先に「自分たちは離婚する」と言われてしまい…。さらには咲の父・武史（佐野史郎）と母・美土里（三石琴乃）の間にも不穏な空気が…。

https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/story/ep1.html

●ツッコミ所しかないが、最後まで観てしまう良作

運命的な出会いから“交際ゼロ日婚”をした二人が、性格や価値観の違いによって離婚を考える物語。「交際0日だからそりゃそうなるわ！！！」「もっと話し合え！！！」と、始終思わずツッコミたくなります。問題にぶち当たる度「離婚」を決意するも、相手の見えていなかった優しさや、与えてしまっていた苦痛を反省してはヨリを戻す繰り返し。ただ、こうして何度も壁を乗り越えようとしてみるカップルが世の中にどれだけいるのだろうか、ただ笑うことはできないストーリーです。

●“感動的結末もどき”の演出を助ける米津玄師さん

毎話、二人が「もう一度、一緒にやっていこう」と決意すると同時に、米津玄師さんのエンディングが流れます。「ずっと♪〜」で始まる素敵な曲は感動を盛り上げますが、冷静に考えれば「何回同じこと繰り返してるんだ！！！」「お願いだからよく話し合って！！！」とツッコミたくなることに変わりありません。その少し滑稽で、ギャップ（？）ある演出が意外と癖になるのです。

ランキング外

まとめ

2021年春、とても心に残る作品に出会えました。

これに続く夏ドラマ、秋ドラマもおもしろいですが、どこかで大豆田とわ子を探している自分がいます。冬ドラマが終わった後で、再度振り返ってみようかなと思いました。

最後まで読んでくださりありがとうございました！

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