最愛あらすじ
サスペンスラブストーリー!“事件を追う刑事は、かつて心を通わせた最愛の人だった”
殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(さなだ・りお)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。2006年、梨央が青春時代を過ごしていたのどかな田舎町で失踪事件が起きた。15年後、時代を牽引する実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことにより、当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動き出す。過去の失踪事件が現在の殺人事件へと繋がっていく・・・その事件の真相に迫る姿を完全オリジナルで描く。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/archive/20210814/
7話はこちら
8話あらすじ(12月3日)
しおり(田中みな実)の遺体が発見された――。現場の状況から雑居ビルからの転落と考えられたが、昭(酒向芳)殺害事件の参考人となっていたタイミングだったこともあり山尾(津田健次郎)は事件性を疑う。
出社した梨央(吉高由里子)は、秘書の児島(宮下かな子)からしおりと後藤(及川光博)がもめていたようだと聞かされる。しかし、その後藤とは加瀬(井浦新)も前日から連絡が取れず、行方を掴めずにいた。
しおりが亡くなる前日、彼女と会っていたことで警察から事情聴取を受けることになった梨央。そんな彼女を、捜査本部を外されて所轄の生活安全課に異動になっていた大輝(松下洸平)が訪ねてきた。大輝の母が送ってくれたという故郷の酒を飲む二人の間には穏やかな時間が流れ、とある約束を交わす。
一方、しおりの周辺を捜査していた桑田(佐久間由衣)は、上司の山尾から、事件に関するネタを大輝からうまく聞き出すようはっぱをかけられてしまう。気が進まない中大輝のもとを訪ねる桑田は、かつての相棒に捜査の協力を懇願する。
そんな中、加瀬は梓(薬師丸ひろ子)と今後の策を練っていた。梓から後藤が向かうと思われる場所を聞いた加瀬は、早速梨央と向かうことに・・・。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/story/ep8.html
8話ネタバレ(12月3日)
橘の死、後藤の失踪
橘を渡辺昭殺害の容疑者として追っていた桑田は、橘の死にショックを受けます。誰かと争った形跡はありませんでしたが、「事故ではないだろう」と、山尾は他殺説を主張しました。
梨央は秘書からの電話で、橘死亡のニュースについて知ります。また生前橘に会っている梨央に話を聞きたいと、会社に刑事が来たことを聞きます。電話を切り動揺する梨央に、優は何があったのかと質問。橘が死んだことを話すと、優は後藤に指示され彼女を調べていたこと、後藤が「害虫」だと言っていたことを話しました。自分も何か探ろうかと言う優に、「そんなことしなくていい。バイト、頑張って」と梨央。梨央は、そのまま会社に向かいました。「梨央さんの人生も間違いなく、一変します。汚れた会社が作った薬。薬事審査に、通りますかね」泣きながら言う橘の言葉を、梨央は思い出します。
梨央「強くならんと」
梨央は加瀬から、橘の取材を受けたことを叱られました。そして秘書が、後藤に言われ、梨央のスケジュールを後藤に教えていたことを告白します。恐らく後藤は、そのスケジュールを橘に渡していた、と。また後藤と橘を老人ホームで見た、と。
加瀬は梨央に「(後藤が)寄付金を不正に流用している疑いがある」と話します。驚く梨央でしたが、後藤は昨日から連絡が取れず、梓からの電話にも出ないことが分かりました。「自分からの電話に出ないなんて、よっぽどよ」と梓。そして「後藤さん、会社のお金の流れはわかっていると思う。入社5年目で真田グループの金庫番やってたから」と。
「お母さん、本当に何も知らないの?」という梨央に梓は、後藤が不正を謝罪に来たことを話します。会社と梨央と梓を守ろうとしたことだから、誰も責められないと言う梓。梨央は、橘が死んだことを話し、後藤と橘に何かあったのではと推測。しかし、本当かどうかわからないうちは気にせずに堂々とするようにと梓に言われます。事情聴取を受けると言う梨央に、「また何か疑われるの?」と梓。「二度はないわよね」と、梨央に念を押しました。
梨央「知ってることがあったら教えて」
梓「ごめんなさいね、私にも分からないの」
一方、後藤は不動産屋にあった資料を全て車に積んでいました。不動産は「挽回のチャンスを下さい」と言いますが、「信用できない、口外するな」と後藤は冷たく返します。「今後知ってることを1つでも話したら、老後はない。口の軽い女房もしつけ直せ」と。
梨央と大輝
桑田から、橘の死を知らされ驚く大輝。しかし大輝は杉並西警察署の生活安全課配属となり、学校をさぼっている子どもたちの補導に忙しくしていました。
梨央は自宅に戻ると、優が夕飯を作って、メモと一緒に冷蔵庫に入れておいてくれていました。すると大輝からメッセージが。大輝の母親が、梨央にお酒を送ってきたといい届けに行くと。お酒だけ渡して帰ろうとする大輝でしたが、「一緒に飲もう。大ちゃんのお母さんにもお礼しないと」と梨央は大輝を誘いました。
梨央の自宅、梨央は大輝の母親に電話をかけ、お酒のお礼を伝えます。大学時代は大会前に、大輝の母親が豚汁などをつくりに来てくれたと話す梨央。2人で昔の懐かしい話をしつつ、お酒を飲みます。また、洋食屋さんでアルバイトしている優を、頑張りすぎていないか心配する梨央。大輝は、優が来週から治験を受けることを聞いて喜びました。
すると、梨央の携帯に加瀬からメッセージが。後藤は、自宅にもいなかったとのこと。話は、橘の死についてになりますが、大輝は「やめよう」と苦笑い。その後、梨央は大輝を送ります。
大輝「この前、これからのこと考えようって……2人で考えんか?これからのこと」
梨央「私も同じこと考えてた。事件解決して、薬が完成したら……そのとき言おうと思ってた。今やない」
大輝「先のことを考えられるのは梨央以外おらん」
梨央「私もおらん」
2人は、手をつないで歩いて行くのでした。
山尾の推理、裏の顔
警察では、橘のPCが見つからず、山尾は昭の事件と橘の事件は繋がっていると考えていました。そして桑田に、大輝から情報を探るように言うのでした。
上司から指示された桑田は、大輝に梨央のことを聞きます。知らないことは答えられないと大輝。事件性があるのかと大輝が聞くと、桑田は、昭が殺された夜、動物愛護団体に不法侵入しようとしていたため橘のアリバイは立証されたこと、真田グループで寄付金詐欺があったことを伝えます。そして、山尾が「大輝を利用しろ、犯人は梨央の側にいる」と言ったことや、橘のPCが見つからないことも告げました。「俺にできることはない」と大輝。
ちょうどその頃、後藤はノートPCを破壊していました。
大輝は橘の遺体について調べます。都立医科大学法医学教室にて、分かったことは「死亡推定時刻は午後8時から12時の間」「争った様子はない」ことだけ。事件性はなく司法解剖はまだ終わっていません。
橘には大学時代、自殺未遂をした経験がありました。取材していたのに突然自殺するわけはないと言う大輝に「一概にそうとは言えない」と医師。そして「山尾のもとは離れてよかった。あの位置に就くまで、何人もの部下が使い捨てられた。山尾は気を付けたほうがいい」とも。
桑田に、山尾から電話が入りました。真田ウェルネスのことを聞かれた桑田は、後藤が出張中で、梨央も加瀬も社内にいないと答えます。「橘しおりの取材対象が、渡辺昭に死んでほしかった人間。橘しおりが邪魔だった人間……」と言い、山尾は関係者の写真を見つめました。
見つかった後藤
梨央は会社で、専務室を調べます。部屋は、資料が荒されていました。梨央は驚いて梓に電話をしますが、「通報はしないでよ。落ち着いて」と梓。それから梓は加瀬に、後藤がいるかもしれないという別荘を教えます。
梓「しっかり梨央の手綱とってね。慌てると判断間違えるでしょ」
加瀬「不正が事実なら、梨央社長にご説明をお願いします。この不正が事実ならば、グレーじゃすまない。言い逃れのできない違法行為です」
梓「表にバレるまえに、内々で済ませましょ。こういう時のために加瀬くんがいるのよ。後藤さん見つけて、詳しく話を聞きましょ」
梓から聞いた別荘に向かった梨央と加瀬。そこには、後藤がいました。2人を見て逃げる後藤を、加瀬が追います。
加瀬「誰の指示ですか。本当に1人でやったことですか?」
後藤「誰の指示でもない、私1人でやった。私は着服していない。会社のためにやった。会社の不利益にならないよう、現金5億が用意できず、プールしたお金を使ってしまった。返せば済むと思った。私には、あの場所が全てだ。他には何もないんだよ……」
加瀬は、戻って梓と話すように言いいます。しかし合わせる顔がない、警察に追われていると言う後藤。警察には通報していない、一緒に帰りましょうと加瀬は手を伸ばしますが、後藤は逃げて行くのでした。
梨央は別荘に残ります。すると、ある部屋の絨毯の下に大量の札束が。加瀬と梨央の2人で不正の金額を計算します。取引履歴古いものでは、8年前からありました。総額は10億968万円。長い間、なぜ皆不正に気付かなかったのかという梨央に、社内に関わる人がいなかったからだと加瀬。梓に電話で報告をすると、後藤はこちらで探すから戻ってくるようにと言われました。
梨央と加瀬と梓
梨央は公式に謝罪する必要があると言いますが、加瀬は薬の承認まであと一歩だと答えます。隠蔽するのではなく、全貌を把握するのにも時間がかかるだと付け加えます。「もう疲れた」と涙を流し、倒れ込む梨央。「やるべきことをやるんだろう」と励ます加瀬。
梨央「なんでいつも私の味方をしてくれるの?私のこと、どう思ってるの?」
加瀬「どういう意味?」
梨央「嫌になんない?」
加瀬「ならない。何度も言うけど、家族だと思ってる。幼いころに家族を失った辛さはわかるから……必ず報われる日がくる。自分がどれだけ凄いことを成し遂げようとしてるのわかる?本当にすごいことなんだよ」
梨央が帰宅すると、「昨日、また記憶飛んだ」と言う優。もうすぐ、治験が始まります。
会社では、梓の部屋に加瀬と政信が。政信は、橘が死んだこと、父親が遺体遺棄だと知って傷ついたと言います。そして、平気でいる梓が冷静すぎると。
梓「達夫さんの気持ちもわかる。私も地位も立場も忘れて同じことをすると思う」
加瀬は、梓を見つめていました。
ボールペン
優のアルバイト先に、大輝がやって来ました。梨央が元気がないから、また遊びに来てと言う優。そして、大輝の母親にお礼が言いたいから実家の住所教えてと、紙とボールペンを出します。ボールペンは梨央のもので「WELNESS HOME」と書いてありました。それを見て、何かに気づく大輝。「これ借りてええか?」と、ペンを持ち警察に走りました。書類を見ると、昭の事件現場にあった遺留品と一致。大輝は、すぐに桑田に連絡しました。
その後、優の治験が始まりました。病室で寝ている優に、梨央が会いに行きます。
梨央「優が弟でおってくれたからここまで来れたんや」
優「覚えていないことが怖かった。今は前ほど怖いと思わなくなった。姉ちゃんのおかげや」
優の病室を出ると、梓がいて、梨央に優の状況を聞きます。梨央が不正のことを聞くと「梨央は心配しなくていいの。うちで処理しておく」と梓。後藤は別荘の倉庫に隠れており、今は過労で療養しているとのこと。梨央は不正のこと知っていたかと梓を追求しますが「梨央に話したところで、どうにもならないわね」と梓は答えました。
大輝から梨央に、電話がかかってきます。もちろん、ボールペンについて。「WELNESS HOME」は名古屋の会社で、現在は閉鎖されていました。会社のオープン記念品のボールペンで、梨央も持っており、梓が配っていたと答えます。事件との関わりを問う梨央でしたが、電話をしている大輝のもとに藤井がやってきます。「かけ直す」と電話を切る大輝、「何でおるんや、お前」と。藤井は「先輩、誰と電話しとったんですか?」と質問を返すのでした。
電話を終えた梨央は、梓にボールペンのことを聞きます。「あのペンいいでしょ。特注品でこの世で5本しかない。」と梓。驚いた梨央は、誰が持ってるのかと恐る恐る聞きます。
梨央「誰が持ってるの?お母さんも持ってるよね…」
梓「梨央。政信。後藤さん。それと……加瀬くん。持ってるのはその5人ね」
伏線・考察
5人に絞られた犯人
ここでまさかの「ボールペン」という証拠品……昭殺害の犯人は5人に絞られました。そして、雰囲気としては5人目に呼ばれた「加瀬さん」が怪しい流れとなってしまいました。ボールペンはミスリードと捉えるには大きすぎる展開だと考えます。少なくとも、この5人の誰かが犯人でしょう。
真相の鍵を握るのは藤井
俳優「岡山天音」さんがキャスティングされて、最後まで何もないわけありません。藤井は、間違いなく重要人物です。亡くなった達雄の第一発見者で、「触るな」と声をあげたのは藤井でした。刑事になったのは、自分の犯罪を隠すためか、真相を暴くためか、または藤井の「最愛」を守るためか……最後まで注目人物です。
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