最愛あらすじ
サスペンスラブストーリー!“事件を追う刑事は、かつて心を通わせた最愛の人だった”
殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(さなだ・りお)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。2006年、梨央が青春時代を過ごしていたのどかな田舎町で失踪事件が起きた。15年後、時代を牽引する実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことにより、当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動き出す。過去の失踪事件が現在の殺人事件へと繋がっていく・・・その事件の真相に迫る姿を完全オリジナルで描く。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/archive/20210814/
8話はこちら
9話あらすじ(12月10日)
昭(酒向芳)の遺体と一緒に池から発見されたウェルネスホームのペンは、梓(薬師丸ひろ子)が会社設立の記念品として作った特注品だった。持っているのは梨央(吉高由里子)、加瀬(井浦新)、後藤(及川光博)、政信(奥野瑛太)、梓の5人。警察はその中の誰かが事件の時に落とした可能性があるとにらんでいた。
同じ頃、富山県警の藤井(岡山天音)が、捜査一課からはずれた大輝(松下洸平)を訪ねて来る。いつものように軽口をたたくが、帰り際、藤井が何かを言いかけてやめたことに大輝はひっかかる。
政信が社長を務める真田ビジネスサービスの30周年記念パーティーの翌日、真田ウェルネスの寄付金詐欺疑惑と、しおり(田中みな実)の不審死に関する週刊誌のスクープ記事が出て・・・。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/story/ep9.html
9話ネタバレ(12月10日)
梓「創業者である祖父が言っていた。経営になにより必要なのは情熱だと。あの子はそれを持っている。30年前、紅葉のような小さな手を無邪気に振っていた彼女は今、大きな夢をその手に掴もうとしている。彼女のため、会社のため。私がしたことに後悔はない。」
ボールペンの持ち主
梨央は事件に関係しているボールペンが5本しかないこと、「梓、梨央、政信、後藤、加瀬」の5人しか持っていないことを梓から聞きます。2人で話していると、加瀬がやって来ました。加瀬にペンを持っているのか問う梨央、「あるはずだよ」と荷物の中を探し暫く見つかりませんが、底から見つかり梨央はホッとします。しかし一方、梓は「気に入っていたのに、見つからないの」と。
大輝を訪ねてきた藤井は「誰と話してたんですか?」と。大輝は「梨央」だと答えます。「仲良くしとるんですね」と言う藤井、「そんなんじゃない」と大輝。何をしに来たのかと尋ねる大輝に、藤井は何かを話そうとしましたが、結局何も話さずそのまま去ってしまいました。
警察では、桑田が大輝から聞いたボールペンのことを山尾に報告、大輝が梨央から借りたボールペンを渡しました。そして5人しか持っていないことを話します。その中で、昭の事件時刻にアリバイがないのは、梓、後藤、加瀬の3人でした。
週刊記事の発売
真田ウェルネスのパーティに参加した梨央は、ボールペンを持っていなかった梓を疑いの目で見ます。パーティでは、代表取締役の政信が挨拶。すると、梨央の元に週刊誌の吉見がやって来ました。真田ウェルネスの寄付金詐欺について書かれたゲラを見せ、明日発売すること、内容は橘から預かっていたPCに入っているものであること、橘は身を危険を察知して、私に託したのでは……?と言いました。
翌日、週刊誌が発売されると、真田ウェルネスを糾弾する声が溢れました。
橘の司法解剖が終わり、死亡推定時刻は、午後9時〜10時に絞られたことが判明。梨央のアリバイは裏が取れており、桑田は他4人のアリバイを追求します。
真田ウェルネスでは、記事のことで政信は後藤を責めていました。梓は政信に黙るように言います。後藤は不正の事実について謝罪。橘はすべてを把握していたと話します。きちんと説明する義務があると梨央、今目立つことをしない方が良い、薬の申請に影響が出ると梓。すると、後藤は苦しそうに倒れ込みます。眠っている後藤についていた、加瀬は後藤に「居場所を守りましょう」と言うのでした。
梓への疑い
真田ウェルネスに事情聴取をしに来た桑田。梓、政信にボールペンの在り処を聞きます。梓は持っていない、政信は覚えていないと話します。そして橘死亡時のアリバイを確認、梓は、橘が新聞社に勤めていた時、面識があると言い、その日は家にいたが証明できる人はいないと。政信は、面識はなく、大阪に出張中だったと話しました。
大輝は梨央に「今夜会えるか」とメッセージを送ります。大輝が職場に行くと、山尾が会いに来ていました。蕎麦を食べながら、昭と橘の事件にアリバイがないのは梓だけ、しかし1人でやったとは思えないと山尾。そして真田梨央とまだ会っているのかと笑みを浮かべながら大輝に聞き、情報があれば回して欲しいと頼むのでした。
夜、梨央と大輝はもんじゃ焼き屋さんで会います。大輝は、ボールペンを返しお礼を言います。梨央は、梓のところに警察が来たことを報告。警察が梓のことを疑っているのかと聞く梨央に、関係者は全員疑うのが警察の仕事だと大輝。
梨央「優が帰ってきて治験も受けられるようになって、これから普通の生活が送りたいだけ。だけど、なんでこんなことに。大ちゃんはこれからのこと考えようって言ってくれたけど……」
自宅に戻ると、頭が痛いと言う優。薬の副作用なのかと心配する梨央に、違うと参考書を見せます。優は弁護士試験に向けて、バイトをしながら懸命に勉強していました。
後日、梨央は梓に電話をしますが、連絡が取れません。
動く、加瀬
加瀬は、寄付金詐欺の記事を載せた週刊誌の担当者に会い、名誉毀損にあたると抗議をしていました。連載はやめないと言う担当者に、広告主が関係を見直したいと言っていると伝えます。「うちを潰したところで収まりますかね」と言う吉見でしたが、加瀬の巧みな取引で差し止めることができました。
加瀬は、梨央に週刊誌の連載を止めたことを報告します。お礼を言う梨央ですが、記事は止めても不正は事実だと落ち込みます。大丈夫なのかと聞く加瀬に、「大丈夫」と答える梨央。
加瀬「大丈夫じゃないのに、大丈夫って言うよね。何を考えている?」
梨央は、梓が詐欺があったのに寄付したから問題ないと言っていた時「お母さんが怖いと思った」と打ち明けます。「誰かの正義は、誰かの悪」だと、梓の信念を伝える加瀬。一度梓とゆっくり話してみてはと、梨央に言うのでした。
一方、万引きをした少年の対応をしていた大輝は、藤井を偶然見かけます。驚くと、走り去る車には梓が乗っていました。
翌朝、梨央に加瀬から「まずいことになった」と連絡が。テレビのワイドショーで、真田ウェルネスの寄付金詐欺について特集されており、梨央が昭殺人事件の容疑者になったこと、橘が謎の死を遂げて、その前に梨央と会っていたことが報道され、梨央への疑惑が大きくなっているとのこと。梨央が自宅を出ると、マスコミが梨央を追いかけました。
病室でテレビを見ていた後藤は、暗い表情をして下がった株価を見ます。会社にもマスコミが来ていましたが、梨央は「逃げ隠れしたくない」と、治験をどうしても成功させたいと、対応に臨みます。梓は昨日から連絡が取れません。どこにいるのかと問う梨央に、会社にいるのではと加瀬。梨央は、後で電話してみると言いました。
梨央と大輝
優のバイト先に会いに来た大輝。優は来週治験であり、どうなるのかと心配していました。梨央の様子を聞く大輝に、治験を成功させるために頑張っているという優。そして優は大輝に「ちょっと頼みがある」と。
梨央が自宅に戻ると、多くのマスコミに囲まれます。部屋の目の前までついて来た記者に、警察手帳を見せて守る大輝。大輝は梨央と一緒に部屋に入りました。大輝は、優から預かったお弁当を持って来てくれたのです。
「嘘もついてきたし、いっぱい隠し事もしてきたから、バチがあったたのかな」と言う梨央に、「梨央は真面目にずっと生きてきたやろ。俺はそういう梨央が好きやよ」と大輝は伝えます。気まずくなる2人、「はよ食べろ」と照れたように大輝は言います。梨央は、梓について「ようわからん。自分がお母さんのことどう思ってるのか。自分がどう思われているのか」と胸のうちを明かしました。
梨央の家を出た後、藤井を見かけたことを思い出し、藤井に電話をかける大輝。留守電に「聞きたいことがあるから、連絡が欲しい」とメッセージを入れます。また、梓は加瀬を呼び出し「話しておきたいことがあるの」と言うのでした。
梓の決意
翌日、梨央はマスコミから逃げるように会社に入ります。後藤は梨央に「責任を取ります」と頭を下げ、自分の部屋へ。梓から連絡が入り、「何度も連絡したんだよ」と梨央。梓は梨央に約束してほしいことが2つあると言いました。
梓「一つは後藤さんのこと。彼とはうまくやりなさいよ。あの人はあなたにとってもウェルネスにとっても必要な存在。梨央と後藤さん、ふたりで真田グループを支えて欲しいの。もう一つは、薬を絶対にあきらめないこと。梨央ならきっと出来る。私、やっぱりお母さんには向いてないみたいね。ごめんね」
後藤の携帯に電話が入ります。「え!」と驚く後藤。桑田は、山尾から「真田梓を引っ張ってこい」と言われます。他の4人は、アリバイがとれたのでした。
部屋にいる梨央の元に後藤がやって来ます。テレビをつけると、梓が緊急会見を行っていました。謝罪をした後で、報道の内容を説明する梓。
梓「寄付金詐欺はほぼ事実です。責任は全て私にあり、これから警察に行き、包隠さず話すつもりです……娘も、真田グループの社員も誓って殺人には関わっていません」
そんな梓を、後ろから加瀬が見守っていました。寄付金詐欺は、梨央には全く関係ないこと、殺人に関係する誹謗中傷はしないようにと梓は抗議します。梓を悲しそうに見つめる政信に、少し微笑む梓。政信は泣き出します。
「ここでいいわ。1人で大丈夫よ。いろいろありがとう。政信と梨央のこと、よろしくお願いします」梓は加瀬に伝え、加瀬は強く「はい」と答えるのでした。梓はそのまま、警察へと向かいました。
そして1話へ
「なんで梓さんが……私が全てやったことです。警察に行きます」と警察に向かう後藤を止める梨央。梨央は梓に、後藤と2人で会社を守るように言われたことを話しかけますが、梨央の手を振り払うことでバランスを崩した後藤は、階段を転げ落ちてしまいます。後藤は倒れ込み、頭からは血が……
「加瀬さんごめん……後藤さんが……」梨央は加瀬に電話をします。加瀬が止めるも、「真田梓さんのことで話を聞きたい」と任意同行を求める警察に、梨央は「一人で大丈夫」と言いついて行きます。梨央は後藤の血が手についたまま、髪の毛を書き上げます。顔には血が。
パトカーに乗り込む梨央。なんとこのシーン、1話の冒頭の場面でした……
思いがけない藤井の言葉、衝撃のラスト
大輝は藤井を呼び出しました。真田梓に会っていたことを問い詰めます。
すると藤井の口から衝撃の台詞が飛び出しました。
藤井「俺も、先輩に聞きたいことがあったんです。15年前、台風の夜……本当は事件の現場におりましたよね」
表情が強ばる大輝。そのまま、無言の時間が過ぎていきました……
雨の中、加瀬が走っています。梓と梨央はそれぞれ、パトカーの中にいました。
伏線・考察
大輝は康介殺害事件の現場にいた?
今回の最大の展開は、最後の藤井の一言。ここにきて、大輝は共犯者、または共犯者じゃなくともすべてを知っていた疑惑が出てしまいました。警察になったのは梨央を守るため?しかし、それではあまりにも今までの調査が不自然。ミスリードであることを願います。
第1話冒頭、梨央の血は、後藤の血
1話冒頭の場面にやっと繋がりました。梨央が血にまみれていたのは誰かを殺したわけでも、本作の事件と直接関係があるわけでもなく、階段から落ちた後藤を助けようとしてのことだと分かりました。視聴者がホッとした答え合わせとなりました。
状況証拠で怪しいのは梓
寄附金詐欺疑惑で自ら出頭・逮捕された梓は、事件現場に落ちていたペンを持っておらずアリバイもありません。警察は当然、殺人でも梓を疑っています。これまでに起きた3件の殺人事件、犯人ではないにしろ、何らかの形で梓は関わっているか、または犯人を知っていて庇っているか……?後者だとした場合、消去法で怪しいのは加瀬になります。
どうか大輝が犯人でないことを願いながら、いざ最終回へ……
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