【3分で知る】気分が落ち込んだかと思えば、寝なくても元気!双極性障害(躁鬱病)について

AとB

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双極性障害の特徴
ハイテンションで活動的な「躁状態」と、憂鬱で無気力な「鬱状態」を繰り返す障害。

躁状態

・睡眠時間が2時間以上少なくても平気になる
・寝なくても元気で活動を続けられる
・人の意見に耳を貸さない
・話し続ける
・次々にアイデアが出てくるがそれらを組み立てて最後までやり遂げることができない
・根拠のない自信に満ちあふれる
・買い物やギャンブルに莫大な金額をつぎ込む
・初対面の人にやたらと声をかける
・性的に奔放になる

鬱状態
・一日中気分が落ち込んでいる
・何をしても楽しめない
・反応が遅い
・落ち着かない
・表情が暗い
・食欲、性欲がない
・飲酒量が増える
・眠れない、過度に寝てしまう
・体がだるい、疲れやすい
・動悸、めまい
・胃の不快感、便秘や下痢

参考:厚生労働省みんなのメンタルヘルス

双極性障害の種類

双極I型障害:完全な躁状態(通常の役割を果たすことができない、または妄想がみられる)が1回でもみられたことがあり、通常はうつ状態も経験しているが、その有無は問わない。

双極II型障害:うつ状態を経験したことがあり、少なくとも1回は軽度の躁状態(軽躁状態)がみられたことがあるが、完全な躁状態は一度もない。

参考:MSDプロフェッショナル

A:「双極性障害」って名前が新しいけれど、「躁鬱病」は昔からあったよね。

B:躁鬱病は、よく聞くね。

A:「睡眠時間が2時間以上少なくても平気になる」って書かれているけれど、B、平気?

B:私はそもそも過眠症だから不眠がないの(笑)ネットに書いてあるような特徴は「一般的に、双極性障害になったらそうなる」ってだけ。「一般的」に、私は当てはまらない。

A:Bが当てはまってるなっていう自覚が1番あるのはどんな症状?

B:気分の落ち込み。

A気分は落ち込むもんだけどな。

Bそうなの!だから私も「病的な鬱だ」って気づくのに遅れた。

A遅れるよなぁ……。これって、問答や筆記診断じゃなくて脳波で測っているのだよね?

B:うん。

A:その脳波の形を「双極性障害」と呼ぶこと自体どうなのかって話はあるけれど、他の人と比べたときに「脳波で他の人と違う部分がある」っていう事実だと分かりやすいね。

B:うん!筆記や問答とは違う、脳派のいいところだよ。

A:知ることで、納得できる診断だね。鬱的な感じになって困っていたから、病院に行って脳波を測ったら双極性障害でした……っていう流れだった?

B:そう!

A:鬱は、発達障害や人格障害と違って、みんな自覚するのかな?

B:どういうこと?

A:前の話、アスペはアスペに自分で気づかないことがあるって話をしてたじゃん。

B:うんうん。でも鬱もさ、「気分落ち込むわー」って思っていても、それで困っていなかったら病院には行かないのじゃないかなと思うよ。だから、私も行くのが遅れた。

A:困っていても、病院行こうとはならないよね……。

B:そうね……自殺したいって思って、やっと行くかな。

A:自殺したいって思って、病院に行くかな……?今の時代ネットがあるから、自殺したいって引きこもっていた人が、たまたまネットで生きやすい方法に出会って、社会に出て夢を叶えたりもしているよね。

B:それもある。ちなみに私は自殺したいって思って、病院に行ったよ。外に出られなかったり、会社に行けなかったり、生活ができなくなったりしたら病院に行こうってなるのかもしれない。

A:確かに……そういう経験、全員は1回やるでしょう?って思うような病気だから怖いね。

B本当にそう思うよ。

A:世界では100人に1人だって。多いよね。

B:うん、普通になり得る。アスペなんか10人に1人って言われてるくらいだから。

Aこころの病気や障害者認定されたくないって声がまだまだ多いけれど、そうじゃなくてさ、もっとカジュアルに、こころのケアができたらいいのになって思うんだよ

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