B:前に「人が何を言ってるかが全く分からない……」って話をしたと思うのだけれど。逆に「何を言ってるかが全くわからない」って言われることも多くある。例えば「話が細かすぎる」って言われるんだけれど、みんな「この時間内で共有するのが難しいから、言うの辞めておこう」って考えて、細かいことを話さないの?
A:それもあると思う。重要なところだけに絞るとか。
B:私も重要なところに絞っているつもりなんだけれど……
A:Bは「細かすぎる」っていうのが、本当に細かいんだと思う。それだけ物事を細分化しているってこと。Bは事象をすぐに丁寧に深掘れるから、人より「話したい重要なこと」が増えるだけだと思う。
B:そうなのかなぁ。
A:だから全体で話すときは、Bは最後に話すのがいいんじゃないかな。補足する形で。
B:それでも、簡単に分かりやすく伝えられるのが1番良いよね…… 私はどうすれば周りの人に気持ち良く思ってもらえるのだろう。
A:Bは頭がいいからなぁ〜。自分と同じように、細分化できる人間と話せば?私もついていけないときばかりで申し訳ないと思っているよ。
B:いや、本当に頭がいい人はコミュニケーションもうまいと思うよ。そういえば前回「人の役に立ちたい」って話をしているときも、「ダイレクトに人の役に立ちたいと思う」って言ったら、A困っていたよね?
A:うん。あれは私が「ダイレクト」の意味をあまり分かっていなかったから(笑)
B:「何も思わず」っていう意味だった。
A:「何も思わず、人の役に立ちたいと思う」?
B:「本能的に、人の役に立ちたいと思う」。
A:あぁ……今やっとわかった(笑)「ダイレクト」って言葉の意味が、会話の中で、パッと浮かばなかったんだよね。「ダイレクト」=「直接」=「本能的」ってよく考えたら意味は分かるのだけれど……日常生活であまり使わないのかもしれない。
B:ダイレクトに結びつける、とか言わない?
A:ダイレクトに結びつける、は言うけれど……それを会話の中ですぐに「本能的に」に結び付けられなかった。それこそ「本能的に」って言われたら分かった(笑)
B:そうなのか……。
A:会話の中で出てきた「新しい言葉」の意味を考えることに、時間がかかるのかもしれない。「言葉」って人によって定義が違うことが多いから、この人が真に言いたいことを汲み取れているかな?って。だから、私は人と話すときは「出てきた言葉」を使って、新しい言葉をあまり増やさないようにしている。
B:なるほど……。
A:Bはボキャブラリーも多いんだよ、めちゃくちゃ良いことなんだよ!
B:……でも言われてみると確かに私、新しい言葉を増やしているかもしれない。
A:Bは言葉の変換をよくしているイメージ。
B:自覚がなかったけど、そうだと思う。
A:その変換した言葉が、高度すぎてみんながついていけなくなるんじゃない?(笑)Bにとっても、既に会話で使われている言葉を使った方が楽だと思うけれど。
B:例えば、相手が使った言葉が長くまとまっていなかったとして、まとまっていないまま使うと、自分が言いたいことのリズムが崩れちゃうんだよね……。
A:でも自分が言いたいことのリズムが崩れるより、相手に伝わる方が優先事項じゃない?
B:もちろん、もちろん。それは分かってるんだけどね……言いやすいように変換しちゃうんだよ。
A:なるほど。Bが変換して自分のリズムで伝えたものを、Bと同じレベルで理解するのは、こっちが頭を使わないとできないから(笑)
B:うんうん、そうだよね。でもね……変換しなかったとしても結局分からないでしょ?って思っちゃうんだよ。
A:もう伝えるのを諦めているじゃん!(笑)それ、諦めていることが相手に伝わるよ。
B:長い話を長いまましたら「長くて何が言いたいか分からない」って言われるし、途中で要約したら「意味が分からない」って言われるし……!
A:一通り話し終わってから要約するのはいいけど、会話の中で要約するにはお互いの共通認識を揃えないといけないからなぁ。
B:そうだと思う!!!でも、どうすればいいんだろう……
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