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A:相手が長い言葉を使っていたら、それをそのまま返してみるのはどう?極端だけど、例えば、相手が「『主人公が海賊王を目指す少年漫画』に最近ハマっていて……」と話し始めたら「その『主人公が海賊王を目指す漫画』って、どんな登場人物が出るの?」って、そのままの言葉を使って話に加わってみる。
B:なるほど。
A:「『ONEPIECE』のことだな」と思って「私は『ゾロ』が好き!」って返すこともできるけれど、もしかしたら相手が話しているものは『ONEPIECE』じゃないかもしれないし、相手は題名を知らない可能性もあるから。
B:Aって優しいよね。私は『さすがにONEPIECEなんて知ってるでしょ』って思っちゃう。
A:でもこの場合『ONEPIECE』って知っていたら、そもそも『ONEPIECE』って言いそうなもんだけどね(笑)もちろん「それって『ONEPIECE』だよね?」って確認するのが1番だけど、急速に進んでいく会話の中で、ピンポイントで確認できることのほうが少ないと思うから。
B:ああ多分、私は相手が言った長い言葉を使って、自分の文を組み立てられないんだな……
A:どういうこと?
B:相手の長い言葉『主人公が海賊王を目指す漫画』を使っているうちに、自分が何話してるか分からなくならない?
A:うーん、私はならないかなぁ。相手がどれだけ長い言葉を使ったところで、「ああ、この人はもしかしたら『ONEPIECE』の話をしているのかもしれないな』って心の中で思いながら話を進めればいいから……
B:ダメ!私にはキャパオーバー!なんていうか……心の中で思いながら、そこまで簡単に口を動かせられない!『ONEPIECE』の話だと思ったら、『ONEPIECE』に変換して話しちゃう。
A:うんうん、そのほうが効率的ではあるよね。それでスムーズに伝われば問題ないけれど、でもやっぱり言葉の定義や知識量って人によって全然違うから……
B:そうなんだよね。実際私は「伝わりにくいな」って感じることが多いわけで。
A:伝わりにくいなと感じたときは、どこかで言葉の定義がズレている可能性があるから、やっぱり相手が言った言葉で返すなり確かめるなりするのが結果的に効率的だと思う。
B:相手の言葉で分からないことは聞き返していると思ったんだけどなぁ〜〜〜聞き返しても、自分の意見を言うときに変換しちゃってるんだろうな。
A:何度も言うけれど、Bは知識も語彙力もあるから。だから似たような人たちで話すとスムーズなのかもしれない。
B:私、自分と似てる人なんて出会ったことないよ。
A:そうしたら人が言った言葉の意味を、もう少し聞き流してもいいのかもしれない。『主人公が海賊王を目指す漫画』って相手が言っても、フワッと受け取って最後まで話を聞いてみる。そしたら実は、相手の記憶が曖昧で『NARUTO』と間違えてたってオチもあるかもしれない(笑)
B:間違いない……私は言葉通りに受け取ってしまうから、もう少しフワッと聞けたらいいなぁ。
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