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A:Bは、障害は遺伝だと考えているのね。私も一時期、強迫性障害の症状になったことがあったけれど、もともと強迫性人格障害にいくらか当てはまる性格で、この性格こそ遺伝だと思っている。
B:そうなの?
A:Bと同じで、親戚にもこころの病気の人たちがいるよ。私と歳の近い従姉妹は拒食症になったことがある。小学校6年生?中1?若いときに。
B:摂食障害?
A:そうそう。最初は拒食症で、命の危険性があると分かってすぐに入院して、次は過食症になって……を繰り返していたと思う。拒食症と過食症は紙一重だから。
◎食べることに関する症状
・絶食する、食事の量やカロリーを制限する、食欲がない
・大量に食べてしまい自分ではコントロールできない、食べたものを自分で嘔吐する
・下剤を決められた量以上に使ってしまう、利尿剤ややせ薬を使ってしまう
・過剰に運動してしまう
◎体重や体形、食事への不安
・体重や体形への不満がある
・周囲からはひどくやせていると言われが、自分では、ちょうどいい、あるいは太っていると感じる
・強いやせ願望、あるいは体重が増えることへの恐怖がある
・食べ物のことが頭から離れない
◎こころの症状
・自尊心が低い
・精神的な苦痛がある
・抑うつ気分/不安/気分の変化が大きい
・性欲が低下している
・周りの人は心配するが、自分が病気とは思っていない
・周囲や社会から孤立している
◎からだの症状
・さまざまな身体の症状がある
(例:疲れやすい、寒がり、胃もたれ、便秘、むくみやすい等)
・極端な体重の増加や、減少がある
・月経が止まる、不規則になる
・睡眠の障害がある
B:しんどいね……今は大丈夫なの?
A:少しずつ元気になっていったと思う。一緒に住んでいなくて、会えるのは年に2,3回で。細くなっていくな、中学生の女の子だしダイエット頑張っているのかな、と思っていたけれど深刻で……。そこまでになっていたことに私は気づけなかった。
B:なんでそうなったのだろう?
A:最初のきっかけは、それこそ中学生の女の子によくある軽いダイエットだったんじゃないかな。それが「食べちゃダメだ、食べちゃダメだ」みたいな強迫観念になって……
B:それ、ストイックさでもあるね。
A:後から思ったのは、そういう強迫観念が私にもあるなってこと。強迫観念が悪化して、強迫性障害の症状になったとき、従姉妹のことを思い出した。単純だけど、あぁ、強迫性の血があるのかもしれないなって。
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