月9ドラマ『ナイトドクター』で取り上げられた珍しい話題とは

AとB

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A:メンヘラと境界性人格障害について、知識が広まって、考える機会が増えればいいと思っていたとき、月9のナイトドクターで取り上げられたの!すごく嬉しかった。

B:私テレビ見ないのだけれど、「メンヘラを減らしていきましょう」みたいなドラマなの?

A:そんな挑戦的なテーマではないよ(笑)人格障害って、そもそもテレビで放送すること自体がタブー視されてきて、今まであまり放送されなかったのよね。そりゃ定義は曖昧だし、何年か経ったらまた変わっちゃうし、何より叩かれるだろうし。

B:そうだね。

A:そんな中、この前『ナイトドクター』で出てきたのは、看護婦の彼女がいる男性に夢中になって、彼女がいる前で彼を独占する素振りをする女性だった。

B:うんうん。

A:その女性は入院していて、看護婦の彼女がいる前で、彼に「かまって」って多くお願いをしていた。彼がそのお願いを叶えてあげると、一時的に幸せそうにするけれど、実は夜中に号泣していて。でも朝になれば、また何事もなかったかのように彼を独占して……その繰り返しが描かれていた。

B:正に、だね。

A:まずは「彼、しっかりしろよ!!!」と思うけれどね(笑)そもそも二股のような状況をつくるなよって。

B:それはそう(笑)誰も幸せにならない。

A:「女性のお願いを叶えることで自尊心を保ちたい」「叶えなかったときに女性が狂ってしまうのが怖い」彼はそんなことを思っているかもしれないけれど、未熟よね。結局自分のことしか考えられていない。そして時間が経てば経つほど、その女性は男性に対して愛着が湧いて狂っていくことになる。

B:結局、どうなったの?

A:男性と女性の関係性がどうなったかは描かれずに終わったけれど、その様子を見ていた看護婦の彼女が「もしかしたら女性は病気かもしれない」って気づいて、病院に訴えて、診断をして、結果病気でしたって判明した。

B:それが「境界性人格障害」だったってこと?

A:そう。

B:おお!

A:ただ「境界性人格障害」って大々的に診断結果が出されたわけではなかった。ドラマの最後に、看護婦の彼女が「あの女性は、境界性人格障害っていう病気だったんだ」って会話で一言言っただけ。「境界性人格障害について詳しく知る回」ではなかったけれど、そういう病気があるって事実が放送されたことに感動した。それから「髪が伸びたら美容室に行く。それと同じように、心のケアだってもっと気軽にしてもいい」って台詞が良かった

B:それは良い台詞だね!

A:Twitterでエゴサしたら「夜中に泣いているだけで障害って言われたらやってらんねぇよ」「彼女が嫉妬して、病気をでっち上げた」なんてツイートももちろんあったけれど、叩かれることは承知の上での放送だったと思うんだ。

B:そもそも放送が難しい話題なんだもんね。

A:そうそう。それ以上に「伝えたいこと」があったから。フジテレビさんがやってくれたなぁって。

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