前回の記事
A:「〇〇人格障害」っていっぱいあるけれど、人格障害ってつくものは他の障害、例えば「双極性障害」や「強迫性障害」と全く別のものとして扱われているんだよね。前回の記事でも言ったけれど、人格障害は「その人の性格や個性として捉えられやすい障害、自分は困らなくとも第三者が困ることがある障害」って感じ。
大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。認知(ものの捉え方や考え方)、感情のコントロール、対人関係といった種々の精神機能の偏りから生じるものです。「性格が悪いこと」を意味するものではありません。
A:「『性格が悪いこと』を意味するものではありません」っていう一文が正に特徴を表してると思う。性格だと思われるからこそ、親の教育とか学校での経験とか、環境による影響が大きいって考えられてきたんだけど、最近は遺伝50%とも言われてる。
B:そうなんだ。
A:人格障害こそ、人間誰しも当てはまるところが多いと思う。そして性格や個性と捉えて問題なく過ごせているうちは良いけど、知らないうちに他のこころの病気を引き起こすことが多いから、できればそうなる前に手を打ちたいところ。
A:そういえばBは、双極性障害で「死にたいって感覚がある」って言ってたけれど、境界性人格障害の人も「死にたい」ってよく言う傾向があるよ。
B:境界性人格障害については、自分が関係ないからあまり知らないんだ。境界性人格障害の人の「死にたい」って言うのは、どんな感じなのだろう?
A:私が卒論書いてたとき、話したことあったっけ?実は私の専門は、境界性人格障害だったんだ〜。
B:境界性人格障害について研究していたことはもちろん知っているよ。いろいろ聞いたこともあるけれど、境界性人格障害の「死にたい」っていう定義は聞いていないと思う。
A:出た、正確な定義ではないけれどね(笑)あくまで今段階での傾向、ね。
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