最愛あらすじ
サスペンスラブストーリー!“事件を追う刑事は、かつて心を通わせた最愛の人だった”
殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(さなだ・りお)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。2006年、梨央が青春時代を過ごしていたのどかな田舎町で失踪事件が起きた。15年後、時代を牽引する実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことにより、当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動き出す。過去の失踪事件が現在の殺人事件へと繋がっていく・・・その事件の真相に迫る姿を完全オリジナルで描く。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/archive/20210814/
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2話あらすじ(10月22日放送)
思わぬ形で15年ぶりに再会した梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)。大輝は梨央に任意同行を求め、遺体で発見された昭(酒向芳)との関係や、昭の息子・康介(朝井大智)の遺留品について尋ねる。
会社に戻った梨央に、専務の後藤(及川光博)はフリー記者・しおり(田中みな実)から入手した写真を見せ、昭との関係を追及。梨央を心配した弁護士の加瀬(井浦新)は、今後は一人で警察と会わないよう約束させる。
一方、捜査資料から、梨央が今も変わらずに新薬開発の夢を追いかけていることを知る大輝は、刑事として今回の殺人事件と15年前の事件のつながりを調べはじめる。
さかのぼること14年前の2007年――。真田家での生活になじめずにいた梨央。兄・政信(奥野瑛太)との対立や弟の優(柊木陽太)と自由に連絡が取れないなど、慣れない生活を送っていた。そのような中でも加瀬の支えによって何とか大学には通っていた梨央だが、久しぶりに再会した優から衝撃的な真実が明かされるのだった・・・。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/story/
2話ネタバレ(10月22日放送)
梨央『大好きだった。家までの道を時々ふたりで帰った。明るい春の日も熱い夏の日も夕暮れの秋の日も。離れ離れになるなんて思わなかった。』
梨央と大輝の再会
現在。15年ぶりに梨央(吉高由里子)と再会した大輝(松下洸平)は、梨央を任意同行して尋問します。梨央は「昭(酒向芳)とは何も話していない、一方的に昭が『あなたでしょ?』と言ってきて、はっきり言って何を言っているのか分からなかった」と冷めた口調で話します。「(昭が)会社以外の場所に訪ねて来なかったか?」と聞く大輝、梨央は質問には答えず「この人どういう人なの?」と大輝について、もう1人の刑事・桑田(佐久間由衣)に聞きます。昭が息子を探していたこと、息子は遺体で見つかったことを説明すると、梨央は「お気の毒に」と一言。そして、「答えられることはない」ときっぱりと言い切ります。そこで大輝は、遺体の遺留品だとお守りを見せるのです。
梨央「刑事さんはこれ、見覚えありませんか?」
大輝は「あなたに質問しています」
梨央「ごめんなさい(笑)」
そして梨央は厳しい表情になり「覚えていません」と言いました。
後藤の怪しい動き、謎の情報屋
梨央は加瀬(井浦新)から警察について行ったことを責められます。車の中、「渡辺さんの首には絞められたような痕が……」とニュースが流れていました。会社に戻ると、今度は後藤(及川光博)に昭との関係性を聞かれます。岐阜にいたときに会ったことがあること、関りはないことを梨央は答えます。後藤は部屋から出ると、会社にある監視カメラに目配せ。すると、後藤と繋がっている情報屋(高橋文哉)のパソコン画面に梨央の様子が映し出されたのです。後藤は、梨央の部屋に監視カメラを仕掛けたようでした。そして情報屋は、梨央のメールを盗み見してニヤリと笑います。
大輝の捜査、梨央と加瀬
大輝は桑田に、梨央が大学地時代の知り合いだと打ち明けました。同時に、捜査係長の山尾から「あの会社には法務部に番犬(加瀬)がいる」と聞かされます。引き続き梨央の会社について調べる大輝、すると「外傷性脳損傷を対象とした細胞治療薬SND850」との表記を見つけます。かつて、梨央が新薬を作りたいという夢を語ってたことを思い出し、思わず大輝はひとり微笑みました。それから藤井(岡山天音)から、康介(朝井大智)は何かで刺された可能性があること、行方不明の当日の足取りも掴めていないことを聞かされます。
梨央の部屋では、今度警察が接触してきたら必ず弁護士を通すように言えと加瀬が梨央に約束します。そして、なぜ(大輝に対して)他人のフリをしたのかを問いました。
梨央「私って気付かなかったのかな」
加瀬「嘘ついてない?」
梨央「ついてない」
加瀬「大丈夫じゃないときも大丈夫って言う。警察が今度訪ねてきたら、付き添うよ」
そして「治験が終わるまで、余計な騒ぎ起こしたくない」と言う梨央。開発している薬が、やっと最終段階に来ていたのです。
梨央『長い道のりだった。15年間、私はこの夢に支えられて生きてきた。手に入れたいものは他になかったし地位や名誉もいらなかった。』
兄・政信と、事件の裏側
時は戻り、15年前。梨央、梓(薬師丸ひろ子)、兄・政信(奥野瑛太)、加瀬とともに食事をしているところでした。「これからは、梨央の良い母親になりたい」と話す梓に対し、明らかに機嫌が悪い政信。梨央は「父親の葬式には来てほしかった。(父親が)政信さんに会いたがってた」と政信に伝えると「別に行きたくなかった。お前小さいからわからないと思うけど、あいつが婿養子で辛くなって逃げた。あいつがクズだ。」と、政信は冷たく言い放ちます。そのまま2人は言い合いになり、政信は怒って帰ってしまいました。梓は「政信は梨央に嫉妬しているのよ。本当は父親と一緒に暮らしたかったけど、真田家が政信を離さなかったから」と。
康介失踪から7か月、「白川村・不明大学院生以前見つからず」というニュースが流れます。梨央は寮の生活を思い出していました。それから、いつものように優に電話をかけます。梨央は毎日、優と携帯で連絡を取り合っていたのです。「なんで帰って来ないの?見せたいもんがある」と優。そこに政信が、白山大学の陸上部員が大麻で捕まったという驚きの事実を持ってやって来ます。「環境が悪いところで育ったな。どうせ捕まった部員以外もやっている」と梨央に言う兄に対して、「違う」と否定する梨央。2人はまた言い合いになります。兄は梨央に、これからは世間体を気にすること、陸上部の肩を持たないこと、関係があるとを周囲に言わないことを厳しい口調で伝えました。
岐阜の白山大学陸上部では、長嶋が薬物使用で逮捕されていました。「何やってる」と藤井は掴みかかります。陸上部は活動停止、寮にはマスコミが集まります。大輝は優を散歩に連れ出しまた。
梨央が再びニュースを見ると、白山大学の事件が。事件の中心人物である康介は行方不明ということで、昭が泣きながらメディアに訴えます。「親ひとり子ひとり、たったひとりの家族です」。また、康介に性的暴行を受けた女性が被害届を提出という報道を聞くと、梨央は急いでテレビの電源を切りました。そこで再び、優から電話がかかってきます。ところが「毎日誰と電話してるんだ!陸上部の人間と連絡とるな!」と、政信に携帯を奪われてしまうのです。部屋で涙を流す梨央。そんな梨央に優しく接するのは加瀬でした。
加瀬「言いたいことがあったら私に話してください。この家では私があなたを守ります」
梨央は加瀬に、陸上部のこと、優のことを話しました。
政信は、梨央に携帯を返しません。加瀬が梨央に貸した携帯で、やっと優に連絡をとる梨央。すると優は、近くにいた大輝に携帯を渡しました。久々に大輝と話す梨央は「楽しくやってる」と嘘をつきます。そして大輝は「人の役に立ちたい。受かるかわからないけど、警察官の試験を受ける」と言い梨央を驚かせました。
その後、梨央は「兄の大切なものは何か」と加瀬に聞きます。それから兄が車に乗ると、ハンドルにストッパーがかかって動かなくなっていました。梨央はストッパーのカギを見せながら「携帯返して。鍵と交換。それからお父さんと弟のこと悪く言わんといて!!!!」と兄に厳しく伝えて携帯を取り返します。それを見た梓は、大学を卒業したら会社を継がないかと梨央に提案。梨央の行動力は、良いビジネスパートナーになれると判断したのです。そして梨央の夢に援助もできると言うのでした。
康介の被害者
岐阜。大輝が陸上部女子マネージャーである青木(水崎綾女)とラーメンを食べていました。騒ぎになってしまったことを謝る青木に「怒る気力もない」と大輝。大輝は、事件のせいで内定を取り消されていたのです。青木は、警察が押収した康介のPCから女性の裸の写真が出てきたこと、その中に自分の写真もあったことを話します。他にも被害者がいたのではという青木の言葉を聞き、大輝は梨央の腕に傷があったことを思い出しました。再び謝る青木に「お前も被害者だ」と言う大輝。すると青木は、泣きながら「私は被害者じゃない!」と強がりました。
事件の犯人
冬。梨央はやっと岐阜に帰ることができました。再会を喜ぶ優と祖母。祖母は梨央に、通帳を渡します。それは達雄が梨央のために貯めていたお金でした。そして、優は携帯電話を渡します。
優「怖いものが写っていて、見れないから確認して削除してほしい」
梨央が携帯の動画を見ると、そこにはあの日、康介が梨央を襲おうとしている瞬間が映っていました。なんと、優が携帯で動画を撮影していたのです。動画の中、優に気づいた康介は、優から携帯を奪おうとします。優は近くにあった鉄の長い棒で、康介を遠ざけようとしますが、その棒が渡辺の腹に刺さってしまいます。「姉ちゃん起きて!」と必死に梨央に声をかける優ですが、梨央は起きません。刺された康介は、それでもなお携帯を取り戻そうとします。梨央に覆い被さる形でやっと取り返したとき、康介は動かなくなっていました。
一連の動画を見た梨央は震えます。そして、すぐに動画を削除しました。
梨央「大丈夫。何も怖くなかった」
優「俺が撮ったのかな?俺何も覚えてない」
梨央「一緒に東京に行こう。姉ちゃんが優のことずっと守るから」
梨央『2人なら怖くなかった。離れ離れになるなんて思わなかった。5年後、優は失踪した』
梨央と大輝、事件の捜査
再び15年後、現在。警察により昭が滞在したホテルが判明、大輝たちが動きます。そこには旧札で500万円の札束がありました。同時に、大輝は真田ウェルネスのパンフを見つけます。事件を追うジャーナリスト橘(田中みな実)は、後藤に「殺人事件に関与してたら、お宅の会社丸ごと吹っ飛びますよ」と電話をかけます。その後、後藤は梓と会い、新薬開発に9億もかけているのはギャンブルだと呆れながら話すのでした。
梨央は仕事帰り、洋菓子店で買ったお菓子食べながら歩いて帰っていました。そんな梨央の後をつけている車が1台。車に轢かれそうになった瞬間、梨央の手が誰かに引っ張られます。梨央を抱き寄せるのは、大輝でした。同時に、梨央が食べていたお菓子が大輝のシャツにつきます。
大輝「なんで、もの食いながら夜中に歩いてるんや」
梨央「家帰って食べようと思って買っただけ」
大輝「食べとるわ」
昔に戻ったように方言で話す2人。「仕事しに来たんでしょ?話聞きに来たんでしょ?」と言う梨央に対し、「友達として話を聞きたい。秘密は守る」と大輝。部下をつけさせていた加瀬は、梨央が大輝と接触していることを知り「嘘はないって言ったよね」と焦ります。すぐ梨央に連絡し、自分が到着するまで何も話さないようにと指示。
一方警察。昭が殺害された周辺の防犯カメラに梨央が映っていたことが分かりました。そのことを知らせようと大輝に電話をかける桑田。なかなか電話に出ない大輝に対し、梨央は「何から話す?」と。
梨央『あの頃の私は臆病だった。私と家族の秘密を見透かされそうで怖かった。もうあの頃の私とは違う』
伏線・考察
井浦新さん×吉高由里子さん
第2話から、井浦新さん演じる加瀬の出番が増えてきました。井浦新さんと言えば、『蛇にピアス』で吉高由里子さんと共演されています。フルヌードで、濡れ場を演じられていました。
そんなお2人が、地上波でがっつり再共演というのは珍しい例かもしれません。吉高さんが『蛇にピアス』の出演が決まったのは、オーディションでの脱ぎっぷりが良かったからということで、肝の座った女優さんだと改めて尊敬の念を抱きます。
『蛇にピアス』でもそうでしたが、井浦新さんの役はハッピーエンドになることがとても少ないです。何か「闇」を抱えており、恋愛ではいつも結ばれない当て役でした。
その傾向も踏まえ、今回もかなり怪しいです……。実は、井浦新さんだけ相関図で「真田ウェルネス」以外の強い繋がりがないのです。誰かの親族でしょうか?それとも梨央の実の父親……?大輝と三角関係になることが暗喩されていますが、やはり最後にハッピーにはならない気がしています。
それぞれの「最愛」
「Nのために」は、みんなそれぞれの大切な「N」を守った事件でした。「最愛」は、みんなそれぞれの「最愛」を守る事件なのだと思います。
梨央は優を?優は梨央を?大輝と加瀬は梨央を……?
このドラマの主人公梨央、大輝、加瀬の3人には、どこかで少しでも足を踏み外したら、「最愛」を守るために人を殺めてしまいそうな危うさがあります。
そして宇多田ヒカルさんの主題歌は「君に夢中」。
「君に夢中 人生狂わすタイプ」
「好きすぎてどうにかなる」
「ここが地獄でも天国」
これは……誰の誰に対する「最愛」でしょうか?
【事実①】康介を殺したのは優
今回、1つ大きな進展がありました。「康介を殺したのは優」だと判明。ただ、遺棄したのは優ではなく、達雄でしょう。達雄が、優が殺したことを知っているのか、梨央が殺したと勘違いしているのかは謎です。
【事実②】優は10年前から失踪中
肝心の優は、15年後の現在も失踪中。優は記憶障害でありながらも、実は「殺人を犯したことを覚えている」のではないかと私は考えています。衝撃の強い映像は、例外で記憶に残ることもあります。そして失踪したことも含めて「梨央を守るため」に行動していると予想されます。
ニヤリと笑う情報屋は優?
現代の情報屋は、優だと考えるのが妥当です。梨央が姉であることを知っているのはもちろん、過去の犯罪が暴かれないようにしているのではないでしょうか。後藤と手を組んでいる点は謎ですが、後藤を敵だと踏んで、スパイの役割を担っているとも考えられます。
第2話にして、少しずつ、1人1人の『最愛』が見えてきましたね
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