最愛あらすじ
サスペンスラブストーリー!“事件を追う刑事は、かつて心を通わせた最愛の人だった”
殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(さなだ・りお)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。2006年、梨央が青春時代を過ごしていたのどかな田舎町で失踪事件が起きた。15年後、時代を牽引する実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことにより、当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動き出す。過去の失踪事件が現在の殺人事件へと繋がっていく・・・その事件の真相に迫る姿を完全オリジナルで描く。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/archive/20210814/
6話はこちら
7話あらすじ(11月26日)
梨央(吉高由里子)の前に現れたしおり(田中みな実)は、真田グループの不正について追及する。話が見えない梨央はその場を去るが、しおりが自分や優(高橋文哉)のことを昔から知っていたような口ぶりに違和感を抱いていた。
加瀬(井浦新)の尽力によって昭(酒向芳)の死には関与していないことが証明された優は、梨央と一緒に暮らすことに。さらに、加瀬の言葉で前向きに生きることを考えるようになり、新薬の治験を受ける決意をする。
一方、大輝(松下洸平)と桑田(佐久間由衣)は、15年前の事件の捜査から関係者として浮上したしおりと接触。15年前のある恨みが昭殺害事件につながった可能性があることを掴むが、しおりには事件当夜のアリバイがあった。
さらに、しおりは真田ウェルネスが経営する老人ホームに出入りし、真田グループの不正を執拗に追う。そんな彼女に対し、後藤(及川光博)は再び取材をやめさせようとするが・・・。
https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs/story/ep7.html
7話ネタバレ(11月26日)
橘「気がつくと考えている。もしもあの時、違う道を選んでいるとしたら、もしもあの時、あの人に会っていなかったら。もしもあの時、あの場所に行っていなければ。もしも明日、この世が終わるとしたら、その瞬間にも私はもしもを考え続けているのだろうか」
橘しおりという女
梨央の自宅前、橘が梨央に声をかけます。記者であることがわかり、先に部屋に戻るよう優に言う梨央。「大きくなりましたね弟さん。教えてくれませんか。真田グループの不正について」と言う橘に対して、梨央は何を言っているか分からず何も答えません。「梨央さん、私のこと覚えてませんか?」と橘。梨央はそのまま、自宅に戻りました。
一方優は、橘が後藤に依頼されて調べた記者であることを思い出します。「あの人、何しに来たん」と尋ねる優に対して、「取材」と梨央。部屋には、優が送った絵葉書が飾ってあります。「恥ずかしいから外したい」と優が言い、梨央は仕方なく片付け始めました。これからは家事を手伝うと言う優。梨央が買ってきた優のパジャマはかなり小さく、優の成長を物語ります。2人のやり取りは、やっと取り戻した幸せな時間でした。夜、梨央は優の寝顔を見て、微笑みます。
警察、優が不起訴になったことで事件は振り出しに。「(昭は)優と揉み合って、這い上がり、西の方に歩いていった。遺体が発見されるまで何がおきたか」と山尾。そこに大輝が、気になる人物がいると「松村栞」の資料を渡します。康介暴行事件の被害者で唯一、康介を告訴していた人物だと。早速、橘に会いに行った大輝と桑田でしたが、橘は昭の事件について知らないと言い、事件当日はBARで1人飲んでいたと証言します。次に2人は、アリバイの裏をとることに。
桑田「宮崎さんの周り、事件の関係者多くないですか?あれから真田梨央に会ってないですよね?」
大輝は何も答えませんでした。
2人は、橘が事件の夜にいたというBARに行きます。店員は、10時から閉店の1時までいたと証言。橘は、いつも1人でフラっと来ると言います。しかし大輝は「貸し切りの日でも?」と指摘。事件のあった8月3日は、お店に貼ってある写真から、貸し切りだったことが判明したのです。店員は気まずそうな表情になりました。
優と治験
梨央は優に、治験を受けないかと提案します。優は、俺なんかが受けていいのかと悩み、考えさせてほしいと言うのでした。
休日、優と梨央と加瀬の3人で買い物へ。梓の話になり、今度優と3人で食事をしようと会話します。それから梨央は加瀬だけに「これからは(優に)普通の生活をさせてあげたい」と話し、橘が家に来たことも伝えます。加瀬は、また何か言ってきたら教えるようにと返しました。
3人でランチ。優は、加瀬にアルバイトをしたいと話します。加瀬は、どうせなら何かやりたいことをやればいい、何かやりたいことがあるのかと聞きます。「病気のこともあるし」と答えた優に、加瀬は、なおさら治験を受けた方が良いと話します。優が治験を受けることは、梨央の救いにもなると。「そんな資格はない。僕のしたことは消せない」と優、加瀬は「資格は誰にだってある。大事なのは、そういう経験をした優がこれからどう生きていくのかじゃないかな」と強い口調で答えました。
渡辺康介の件、優は立件されず達雄が死体遺棄で書類送検されたと、加瀬は梨央に報告します。優には既に伝えており「自分のしたことを忘れずに生きていく」と答えたと言います。梨央は改めて加瀬にお礼を言い、加瀬は梨央の背にそっと手を添えるのでした。
家に帰ると、優は梨央に治験を受けると宣言。それから「弁護士になりたい。加瀬さんみたいな」と笑顔を見せました。梨央は喜びます。そして1週間後、いくつかの検査を受け問題なければ、優が治験を受けられることが決まりました。
大輝の左遷
大輝は、橘がBARの店員とアリバイの口裏を合わせていたことを山尾に報告します。そこに桧山管理官が現れ、山尾同席のもと、大輝が呼ばれました。
加瀬は後藤の部屋に入り「生田誠」について問います。「あなたが渡辺昭のもとに、500万を運ばせた男です」と。後藤はしらばっくれますが、加瀬は「生田誠」が梨央の弟で、梨央のために後藤に近づいたことを話します。そして、警察に後藤のことは話していないこと、話すつもりもないことを続けます。「今後も、梨央社長のバックアップをよろしくお願いします」と後藤の背中を叩く加瀬に対して、後藤は最後まで「何のこと……」と知らぬふりを続けました。
警察では、大輝が荷物をまとめていました。桑田が心配して近づいていくと「これやるよ」と荷物の一部を渡し「じゃあな。頑張れよ」と去っていくのでした。
桑田は大輝を、居酒屋に呼びます。「すみません。こんなことになるとは思ってなくて……」大輝は所轄に異動となりました。その原因となる、大輝の優に対する調査規則違反を上に報告したのは桑田でした。梨央と近づきすぎるのは危険だと思ったから、と桑田。しかし、まさか異動になるとは思っていなかったと落ち込みます。「気にすんな」と大輝。桑田は再び頭を下げます。それから、橘の話に。事件当日、恵比寿で取材対象に張り付いていた、記憶違いだったと、橘はアリバイを覆してきたと言います。そして、橘は真田グループについて取材しており、最近は真田ウェルネスグループの老人ホームに出入りしていると言う桑田でした。
真田ウェルネスの不祥事
橘から、梨央に取材の申し入れがありました。しかし、会わないと断る梨央。加瀬は優に、六法全書と参考書をを持ってきました。いつでも家庭教師をすると言い、喜ぶ梨央。その様子を、厳しい表情で後藤が見つめていました。そんな後藤のもとに、一本の電話が。真田ウェルネスグループの老人ホームに後藤が行くと、そこには橘がいました。「どうして執着するのか」と聞く五島に対して「真実を知りたいだけ」と橘。後藤は橘の休学理由について調べており「学生時代、お辛いことが」と詰め寄ります。すると橘は、最近、身寄りのないお年寄りが遺産を動物愛護団体に寄付しているが、寄付先は真田のペーパーカンパニーであること、管理しているのは後藤であることを指摘しました。
橘は、東央出版の吉見に真田グループの寄付金詐欺の証拠をつかんだと報告。女社長のインタビューは取れるかと聞かれ、橘は「もちろん」と答えます。
その頃後藤に、不動産屋から「妻が橘に余計なことを話してしまった」と連絡がありました。後藤は、東央出版の吉見に接触、橘の記事を買わせてほしいと大金を差し出します。「厚みが足りない、2倍で」と答える吉見。後藤がもう一束積み重ねたところで「冗談ですよ」と、音声を録音していたことを明かしました。後藤の白いシャツに、赤い鼻血が落ちます。
優と大輝と梨央
大輝はある陸上部の練習の指導をしていました。そこに、優がやって来ます。大輝にお礼を伝える優、大輝は自分は何もしてないと言います。大輝は有休消化中で、来週から生活安全課に行くことになったと優に伝えました。「どうして、そんな急に?」と優。「そういうこともある」と大輝。優は梨央は知っているのかと聞くと、大輝は「もう会うこともない」と答えました。
自宅に戻り、優は大輝に会ってきたことを梨央に話します。今度、家に呼んでもいいかなと尋ねる優に、「うちらは、もう関わってはいかんの……」と梨央は答えます。優は、大輝が異動になったことを報告し「本当にもう会わんの」と念を押しますが「もう決めたつもり」と、梨央は強く答えました。
大輝は、青木に会いに向かいました。「昔のことを思い出したくないことはわかってるけど、どうしても解決しなきゃいけないことがある。頼む」と、青木に頭を下げます。
その後、優は「一人暮らしをしている」と嘘をつき、大輝を呼び出します。そして家までの道で、治験に参加することにしたと報告。その様子を、車の中から見て驚く梨央。車から降り、離れた場所で大輝を見つめます。梨央に気づいた大輝。「ごめん。本当は姉ちゃんと一緒に住んでる。姉ちゃんと一緒に、飯食わん?」と優が問えば、「帰るわ」と大輝。優は悲しそうに「大ちゃん」と呟きました。
「本当にこのままでええんか?」優は梨央に叫びます。それから大輝に向かって「大ちゃん!姉ちゃん、本当にこのままでいいんか?大ちゃん、逃げたって変わらない。そう言ってくれたのは大ちゃんやろ」と。優の声に振り返る大輝、結局、3人で梨央の部屋に行くことになりました。
大輝と梨央
「ごめんなさい」梨央は、大輝が異動になったことを謝ります。梨央が謝ることじゃない、と大輝。そして学生時代、優や梨央が苦しんでいること、陸上部の大麻のことも気づけなかった、だから今度こそ、守りたかったと話します。
大輝「今こうして、二人が仲良く暮らしてる。俺は間違ってなかった。だから謝らんといて」
梨央「ありがとう……」
優に言われたまま、3人でご飯を作り、食事をします。途中、優は「ビール買ってくる」と家を出て、梨央と大輝を2人きりにするのでした。
梨央「もう24。早いよなぁ。なんか不思議。優と大ちゃんと3人でご飯食べるなんて」
寮時代、達雄が牛丼を振る舞う日があり、みんな大好きだったことを思い出します。
梨央「もし、お父さんが生きとったら……」
大輝「これからのことを考えた方がいい。優も先を見てる。俺たちもこれからのことを考えた方がいい」
梨央「俺たち?」
大輝の顔をみる梨央。大輝もそれに気づいて「いや、そういう意味やないけど……」とお茶をこぼします。2人でこぼれた飲み物を拭いていると、手が重なり合い、顔が近づきますが……2人は思わず笑ってしまうのでした。
梨央は、大輝を外まで送ります。すると行きつけのもんじゃ焼き屋に、橘が梨央の取材に来ていました。2人を見て「そういう関係だったんですね。」と橘。そのまま立ち去ります。「よく来るのか」と尋ねる大輝に、「直接来たのは2回目」と梨央。以前から会社の周囲をウロウロしていおり、優のこと、自分のことを知っていたと大輝に話します。大輝は黙り込みました。
橘と梨央
そのまま、もんじゃ焼き屋に入る梨央と大輝。橘は合同合宿で、康介から性的暴行を受けたことを大輝は梨央に明かしました。青木から聞いた話では、当時マネージャー同士で交流があったとのこと。そして後日、梨央は橘の取材を受けることを決めます。
梨央「思い出しました。あなたのこと」
梨央は、合宿のときに橘に会ったことを話します。学生時代、洗濯機が壊れて困っている橘を見て、「よく壊れるんですよ」と直してあげた梨央。その御礼に、橘は梨央に赤いシュシュを渡していました。合宿の打ち上げの日にシュシュを返すつもりだった梨央でしたが、打ち上げの準備中、康介に連れられている橘を見かけます。声をかけるも、橘の体調が悪くなっただけだと康介に言われ、梨央はそれを信じてしまいました。橘は、薬で意識が朦朧としながらも梨央に手をのばしますが、梨央はそのまま去ってしまったのです。
「あのとき……」と梨央。「あの日から人生が一変しました。なのに、あなたは、世界を変える30代。こっちは息をするのもやっとの思いで生きてきたのに……こんな不平等なことってあります?」と橘は涙ながらに話し始めます。そして康介が死んだことがせめてもの救いであり、「あの父親は最後まで謝ろうとしなかった。親も父親も殺されたって仕方ない。罪を犯した人間は、報いを受けるべきなんです」と。
梨央「あなたなんですか?あなたが…あの人を…」
加瀬は、後藤に電話をかけます。「こんなことをして、どうするつもりですか」と後藤に問う加瀬。後藤は、大きなスーツケースを運びながらどこかへ行きました。翌日、世田谷区池尻7丁目の駐車場で、橘が血を流して倒れているのが見つかります。そのまま死亡したというニュースが梨央の家のテレビで流れました。しかし梨央と優は気づかず、笑顔で朝ごはんを食べていました。
伏線・考察
後藤は寄付金詐欺を行っていた
後藤は、真田ウェルネスグループの裏金で寄付金詐欺を行っていました。今回これが事実として、明らかに。梓が絶大な信頼を寄せている後藤が、なぜこのようなことをしてしまったのか。そして当然、梓もこのことを知っていたと考えられます。
橘しおりの死亡
謎の危険人物であった、橘しおりが亡くなってしまいました。ニュース映像を見る限り、高い場所からの転落。自殺か、誰かがビルの屋上から押したか。当然後藤が怪しいですが、そんな一筋縄ではないでしょう。信じたくないですが、加瀬も梓も十分怪しい人物です。
橘は康介、昭殺しの犯人?
康介、昭を殺したのは橘ではなさそうだというのが私の見解。橘は、康介と昭に対する恨みを梨央に公言しましたが、自分がやったとは言っておらず、ただ微笑むだけでした。「自分も殺したいほど憎んでいたが、誰かが殺してくれた。そして誰が殺したかは知っている……」ということが有り得そうです。
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