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A:基本的には、人は誰でも愛されたいと思うのよ。っていうのは単純に本能で「子孫を残すようにプログラムされている」から。そのとき、自分から「かまって」「愛して」ってアピールする人のほうが愛されやすいのかなって考えていた。
B:そうかな?
A:自分からかまって、愛してって言っていたら、単純に求めた分だけ確率は上がるかなって。
B:私は、そう言っている人のほうが愛されないと思う。特に男性は、それこそ生物学的理由で簡単に手に入ったものはポイッてするから、かまってって言わないほうが愛されてしまうよ。
A:簡単に手に入ったものはポイッ(笑)
B:そう言っている本人がどう思っているかは分からないけれど、冷静に分析すれば「『かまって、愛して』って言っていることが、既に愛されてない状況で可哀想だな」って。
A:あくまで注目を集める手段として、最初だけそう言う人もいるんじゃないかな?
B:それは「注目を集める」手段であって、「愛される」手段ではないよね。もっと言えば「弱ってる子を守りたい男性の注目を集めて、守られる」手段かな。
A:とりあえずBが「愛される手段ではないって言ってるのは、「弱っている子を守りたい男性に守られているだけ。それが“一時的なもの”だから」ってこと?
B:そうそう。
A:永続的な愛を求めているのであれば、私もBと同じ意見。「かまって、愛して」で集まる愛はあくまでその場しのぎの愛だと思っている。その場しのぎの愛を、愛って呼ぶのかは置いておいてね……
B:「かまって、愛して」って言っている人は、永続的な愛を求めていると思うんだよね。
A:そう言っているうちは、永続的な愛は手に入らないものだよって学校の授業で……習わないか(笑)それにしても「かまって、愛して」って言う弱い女性を「守りたい男性」に私は不安を覚えるけれど。
B:一時的な愛のようなものを与えて、勘違いさせてしまうから?
A:それもあるけれど、それより、赤ちゃんを見たときに感じるような本能的な「弱いものを守りたい」ではなくて、「自分より弱いものを守ることで、自分の弱さと向き合うのを避けたい。相対的に自分を強くしたい」っていう場合が多いから。不健康だなって思っている。
B:それはそうだねぇ。
A:女性は女性で、自分の弱さに向き合いたくて「かまって」って言っているから、似た者同士、互いに強く、生きやすくなっていければ最高よ。でも、稀だよね。だってどちらも根本的に、「弱さと向き合うことから逃げたい」のだから。問題が起きたら解決できないし、どちらかに変化が起きれば男性は「ダメダメ!自分より弱いものでいてくれないと!」ってなるし、女性は「ダメダメ!自分より強いものでいてくれなくちゃ!」ってなるし。
B:よくある別れのパターンだね。
A:相手を愛しているんじゃなくて、「相対的に、自分より〇〇なものだから愛してる」っていう何も満たされない関係になってしまう。
B:それも一種の生存戦略だけれどねぇ。
A:でも人間には理性があって、満たされるようにできているんだから(笑)やっぱり、まずは自分で自分を愛して、自立して……なんて言うと「結局、今流行りの自己肯定感アップかーい!」って感じだけど(笑)それでもやっぱり、それしかないんだよ。まずは「相対的に自分を満たす付き合いは、愛じゃなくて不健康な関係かもな」「自分と向き合うことから逃げたかっただけかもな」って知ること、頭にあるだけでも変わると思う。永続的な付き合いができるのは、それから。
B:うん。冷静に考えれば、辿り着くからね。
A:もちろん、一時的な愛のようなものを繰り返したいならそれでいいんだけれどね。真の愛、とか言えばうさんくさいけれど、永続的な愛を求めているなら知って、考えて、それでもってどちらかがあまりに不健康であれば必要に応じて病院やカウンセリングに一緒に行くのがいいと思う。不健康な状態を一緒に良くしていこう、って関係になるのが第一歩だと思うんだけど……どう思う?
B:それはその通りだと思う。一緒に病院やカウンセリングに行けるのが1番いいよ!
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