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B:メンヘラは女性に多いイメージだけれど、男性がメンヘラのパターンもあるよね。自分に自信がなかったり、自立していなかったり、心が弱かったり……。
A:あるよ。心の弱い男性が、メンヘラ女性の側にいることで、メンヘラが移ってしまうことも多い。そのうち人格障害に発展してしまうこともある。
B:女性に物を取ってあげた男性が、その女性のことを好きになっちゃったり。
A:それはメンヘラうんぬんではなく、男女問わず「人間は助けてもらった人より、助けた人を好きになる」っていう原理じゃない?
B:そうそう。ただ男性がメンヘラだった場合、エスカレートしちゃうこともあると思うんだ。
A:物を取っただけで、めちゃくちゃ好きになってしまうってこと?
B:男性は女性みたいに直接「かまって」とは言わないことが多いから、頼まれてもないのに物を取ってあげたり、自分を大きく見せる虚言を吐いたり、第三者に迷惑がかかる選択をしたり、妄想したりストーカーになったり……行動で示し続ける。
A:確かに「相手のために」と言いながら、自分のために行動する男性は多いね。心が相手に囚われてしまうのは、心が弱っている証拠だと気付いたらいいなぁ。
B:みんな、経験しながら学んでるんじゃないかな?男女問わずメンヘラの相手をしていたら、なんとなくやばいなと思うようになっていくとか、後々自分も被害を受けて気づいたとか。
A:でもそれは、メンヘラ側の解決にはならないでしょ?やっぱり知識を身に着けないと。
B:知識を身に着けたら、両者とも救われるの?
A:一緒に病院やカウンセリングに行く選択ができる。
B:確かに、そうなったらいいね。でもさ、知識をつけた瞬間に「こいつやべぇわ」「付き合うのやめておこう」ってならない?「一緒に病院行こう」って、ならない気がするんだよねぇ。
A:そうだよ、人格障害ってわかった瞬間に「やべぇ奴だったわ〜」って離れるパターンは全然あるよ。でもさ!そんな奴だったんだぜ!「メンヘラ」はカワイイけれど「人格障害」はダメって、言葉のニュアンスで線引くような奴!相手のことが好きだったんじゃなくて、メンヘラと付き合っていた自分が大好きだった奴!そんな奴と付き合ってたって、むしろ分かって良かったじゃ〜んって思うけれど。
B:それはそうだ。
A:もし女性がメンヘラを“演じていた”だけなら、知識を得れば、その方法じゃ愛が得られないことも分かるし。
B:それは知識があってもなくても、メンヘラを演じていたら結局みんな離れていくなって分かるんじゃないかな。相手が学んでいくのと同じように、メンヘラを演じていた側も学んでいくと思う。
A:知識を知れば早いけれど、基本的に経験して学んでいくのかもしれないね。いろいろ言ったけど、境界性人格障害の症状って、大学生時代の青年期、誰もが多かれ少なかれ通る道なんだよ。卒論が正にそれで、簡単に言うと「大学生は境界性人格障害の症状を経験する」っていう論文だった。
B:みんな、境界性人格障害の被害を受けるってこと?
A:ううん、境界性人格障害の症状に自分がなるってこと。
B:男性も?
A:男性も含めて。
B:みんななるんだ。
A:もちろん程度の差はあるけれど。青年期という不安定な時期、みんななり得る。他人事じゃないってこと。彼女がメンヘラって知って、「あいつやべぇ奴だった」なんて離れた人だって、まず「メンヘラに惹かれた」時点で何かしらの不健康を抱えているってことだから。
B:みんな、自分のことになると見えなくなるからね。
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